Jun, 15 2005 (Wed)
■ 日本の真裏のサーバを借りたい
作品に必要なデバイスの開発と制作をほぼ全面的に協力お願いしている友達のEpoxyくんから、プリント基板の発注と支払いが完了したという連絡。回路データを海外の業者に送ると格安で仕上げてくれるらしいんですが、海外なので納期がやや心配(Epoxyくんも業者に出すの初めてらしいし)。いちおう回路に不備はなくて通常通り処理されるようですが、さてどうなるか。来たら来たで部品付けたりテストしたり難関は多い。そもそも6台でテストするのは搬入後しかムリだしー。ちなみに基板は1枚5000円だったかな? 2枚目からはそんなかからないかもしれないけど。それを6枚。
で今日は仕事があったので手作業はなしで朝と夜にプログラムのほうを進めた。えーとですね、ネットワークごしに対戦できる
PONGを展示するんで、それを。なにで作るか迷ったんですが、シンプルなサンプル程度のゲームだしかっちり作っている時間もないしということでグラフィックを扱えるLightweight言語で考えつつ、ネットワーク処理がだいぶあるのでProcessingではなく
etoさんのRubyグラフィックプログラム環境の
sglにしてみました。Rubyならネットワーク処理は書いたこともあるし、楽ちんということで。
と思ったら今のバージョンはOSXでしか動かないんですなー。しょうがないのでだいぶ前の
バージョンのwindows用でちょっと書いてみた。
とりあえずネットごしに動くようにはなったが、うーむ、これは面白いのかびみょうだな…
あと、今回のテーマからすると、サーバはなるべく遠くにあったほうがよいので、まあネットはルーティングで経路が変わるから物理的に遠ければ遅いわけではないでしょうが、イメージとして日本の真裏くらいの位置にサーバがあったらいいかなと南米あたりにデータセンターがあるサーバを借りられないかしらと調査中。しかもRubyが入っていてとsshでログインできるとことなると、あんまりない…
locawebというブラジルのレンタルホストがいいかなと思ったんですが、ブラジル語(というか、ポルトガル語?)がぜんぜん読めないので申し込みがつらい。だれかポルトガル語読めるひといないですかね?
- 今日の持ち出し:なし(基板がいくらになるかまだわからないので)
Jun, 16 2005 (Thu)
■ 液晶に映像が出ました
■昨日ポルトガル語読めるひといないかなーとこぼしてたら、あの「教科書に載らないニッポンのインターネットの歴史教科書」にも名を連ねている個人サイトの大先輩
Tigerllyことモモさんのだんなさんが読めるみたいよーという情報が。さっそくなんとなくお願いしていいですかーとメッセージを。
あと使うものがとにかく電源が必要なものばっかりなので念のため、機材全部の消費電力を調べてみた。ワットでいうと、1530Wくらい。ドライヤー+そのほかくらいかなあ。どのくらい電流流れるのかなー。もうちょっと調べないと。
■PONGのつづき。いろいろやってきたら遅いような気がしてきた。なんとなくソケット通信が重い。これは通信はこのくらいかかるってことなのか、それともいわゆるRubyのスレッドは遅いってやつなのか? と思ってちょっと
pygameに浮気してみた。もちろん新山さんの
Python によるゲームプログラミング実況中継を見聞きしつつ。なるほどなー。pythonってはじめて触ったけど思ったより(というかRubyほど)オブジェクト指向じゃないのですね。pygameは絵を作っておいてスプライトで動かすゲームとかなら作りやすそう。
とりあえずソケットを張って通信するとこまでやってみたら、Rubyとあんま変わんなかった。このくらいはかかるってことですね(静的言語の速いのだと違うのかなあ。やる気しないが)。ちょっと方針を変えないと。このままだと単に出来の悪いPONGになってしまう。
■と思いつつ、ハンズに買い物に。ネジとかアルミ板とか足りないものを買った。
帰りの電車でツチダアサコ(卒業生)に会う。「準備大変そうですねー。わたし今日トリビアの収録に行ってきたんですよ!」と。
■帰って液晶のを仕上げる。なんとかできた。もうちょっと早くきれいに仕上がる予定だったんだけどな。液晶が映るかテストするも、コネクタの方向が間違ってるのに気付かなかったり、PS2のシステム画面がぜんぜん見えなくて絶望的な気持ちになったり(これはビデオ信号が弱いのと単にシステム画面がもともと暗いだけだった)したけど、なんとか両方まともに動くことを確認。よっし! でもこれがゲーム基板から出してくる非定格NTSCだとどうなのか不安なんですが…
あと筐体に埋め込むスピーカーを、こないだ買った安物マルチメディアスピーカーを分解して取り出した。なんとなく中身はそろいつつある予感。あとは筐体をなんとか。
Jun, 17 2005 (Fri)
■ もう一日あれば組みあがる
■うーむ、結構疲れがたまってきた。
さて、今日は学校に言って工房で作業しました。美大つながりの特権、というかほとんど裏技で、木工工房でドリルや電ノコやらなんやらを使わせてもらってしゃれた筐体やらテレビ台を作らせてもらおうという。作業のやりかたとか危険な機械の操作とかは、工房のテクニカルマイスターのエダさんに協力してもらいました。感謝! 今回はいろんな人にお願いしまくり厚意うけまくりです。
「Real-Time-Machine for Arcade」というタイトルになる作品は、アーケードゲーム筐体そのものを作って展示しようとしていて、具体的には
感じのテーブル筺体(これは
PONG-STORYを読んでて見つけた大昔のPONGの筐体だそうです)を作ってます。みようみまねで描いていった図面を見ながら、エダさんに15mmの合板を電ノコでビヤーと切ってもらい、側断面の組み角度もつけてもらい、天板開口部のアールを特大ドリルで掘って糸鋸で切りつないで、断面をトリマーでツラにして角を取って、あと開口部にはガラスを置くのでフチが目立たないように傾斜をつけたりした上で、紙やすりで磨いて。といった具合に、だいたい板状態での作業は今日のうちにすんでしまいました はや! もう一日あれば組みあがるよ!
というわけで、作業がかなり進んでかなり落ち着きました。ガラス加工もはやく頼まなきゃな。
■とちゅう昼ごはんを食べていたらDMデザインしてもらったオーオカ先生が授業が終わって食堂に来たので声をかけて、工房の制作風景を見てもらったりもしました。そういえばDMも本日刷り上ったそうなので、手元に届いたら各方面に配布しますのでよろしく。
■で、帰ってきてPONGのほうもちょっと触った。現バージョンのsglはWindowsでも動くはずですがとetoさんにコメントいただいたので(こないだはドキュメント読んでムリかとやめてしまった)
Ruby/SDLと一緒にRuby1.8に入れたら動きました。よかった。etoさんありがとうございます。お騒がせしました。
いままでボールの動きを全部通信してたんだけどちょっと方針を変えて、画面を移るときだけいくつかのサーバと通信すると、最初は1つだったボールが遅延で分離する…というような感じに。これでどうかな? あんま遅延って感じじゃないかな?
- 今日の持ち出し:28,320円 (15mm合板が高い…)
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Jun, 24 2005 (Fri)
■ イベント向き
■わ、あと10日か。やんなければー。DMは投函した。
とりあえず筐体は見えてきたってことで揃いのテレビ台とかプロジェクタ台とかを。垂木を寸法にざくざく切ってもらって小口にボンドを塗って横木を入れながら電動ドリルでビスをガンガン打つとしっかりした台ができた。あとは板に色を塗って貼ると。しかしこれ、展示が終わったらどうしたもんかなー。アイデアお待ちしております。
授業おわりのオーオカ先生がまた工房にいらっしゃった。オープニングパーティと企画中の最終土曜日のイベントのネタ出しのような。「巨大なコントローラがあると盛り上がるんじゃないですか?」とのこと。たしかにイベント向きだ。えーと、
巨大NESコントローラみたいな? こんな大きくなくていいけど、なんか作ると。…いつ?
帰ってきてしばらくほかってたPONGのほうもちょっと進めた。RubyForge版sglのサウンド機能はまだテストされてないのか無効になってたのでちょっといじった。タマビ版のsglsound.rb(sgl-sound.rbにrename)とbass.rbとbass.dllを持ってきて入れたらふつうに動いたよ。
Jun, 29 2005 (Wed)
■ まるごとのこっている
■あれ? 上の日付まちがってるなー。搬入まであと4日、初日まであと6日か。
で、火曜日はあんまり進まず。搬入の手配とか、PONGとか。ああ、説明パネル作りがまるごとのこっている…
Jul, 07 2005 (Thu)
■ 個展3日目
■3日目まで終了しました。来場のみなさまありがとうございます!「PONG-ED」はいまだに調子わるいですが…
■言及リンクが増えてますのでまた紹介。
関係ないけど
otsuneさんにリンクされて人がいっぱい来てるような。モヒカン族にロートルゲーマーはいらっしゃいませんか!
■そだ、デジオのほうも毎日続けてますんでそういうのお好きな方はどうぞ。
あとfotolifeも更新してみました。だれかきれいな写真取ってくれないかなー。
てなところで。
Jul, 08 2005 (Fri)
■ 個展4日目
■なんだかようやく「PONG-ED」が止まらず連続稼動できるとこまで調整できました。まだ止まる(というかネットが切れるので、しょうがないのですが)ことがあって安心できないのですが、やれやれ。人出がありそうな土曜日までになんとかなってよかった。
きのう来てくれたTakachinこと前川くんが一眼デジカメを持ってきてたので会場をキレイめに撮影していただきました。感謝! 送ってください!!
■さて言及逆リンク。
そのほかにもいろんなとこでリンクして興味示していただいてるようでありがたいです。ぜひいらしてくださいませ。
■あーあと、ゼビウスがうまいゲーマーさん、引き続き募集中です。いちおうひとりお願いしてるんですが、その方は任天堂の攻略本系のプレイヤーとのことで、あんまりゼビウスはやったことないそうなんですなー。飛びいり参加でもよいのでぜひ。
■ 個展5日目 / 遠藤タン来場
■きのうTakachinさんに撮影してもらった写真をいただきました。カコイー! ちょうどその場に居合わせた美術コースのイノウエさんにプレイしてもらってたのもよかった。ツイてる!!
そうそう、個展会場でデジカメ(とか携帯で)写真を撮っていて、dotimpactに提供してもよいという方は、デジカメの元データをくださるとうれしいです。dotimpact[a]gmail.comまでメールくださいませ。
きょうもけっこうたくさんの方に来場いただきました。ありがとうございます。しかしとんでもなかったのは、ゼビウスの開発者遠藤タンこと遠藤雅伸氏が見に来てくれたこと。ままままじすか? というかまじだったんですな。しかも「PONG」のTシャツまで着て(個展にPONGの作品があることは知らなかったそうです)。 な、なんたる!
「Real-Time-Machine for Arcade」の説明パネルにサインをいただきました(ありがとうございました!!)んで、明日来場のみなさまはご確認ください。
■毎度の言及リンクです。
■さて明日が個展最終日となります。
最終日は開場が17:00までなのでご注意ください。その後の搬出時間がベリータイトで後ろに押せないので、たぶん17:00にはほぼ完全クローズだと思います。ご承知ください。
で、イベント、のようなものが12時付近からあります。たぶんかなりだらだらと進行しそうな気配ですので、田中んちにゲームしに来たくらいの気持ちでご参加いただけると助かります。あとイベント開催中は通常展示作品がご覧いただけません。ふつーにささって見て帰りたいというかたは、えーと、2時くらいには元に戻してあると思いますのでそれ以降にいらっしゃるとよいかと。
- リアル・タイム・マシーン展イベント 「リアル・タイム・マシーン・ライブ!」
- 日時: 2005年7月9日(土) 12:00〜13:00ごろ
- 会場: 個展会場(表参道画廊+MUSEE F)
- 内容:
- ゲーマーによる「リアル・タイム・マシーン」デモプレイ
- 遅延デバイスによるさまざまな遅延の体験
- 遅延対戦ゲーム
- ※イベント開催中は通常展示はご覧いただけないのでご注意ください。
ということで、うーん土曜日は人いっぱい来るような予感がしなくもないですが、わいわい楽しんでいただけるとよいですね。最後までよろしくお願いします!!
Jul, 13 2005 (Wed)
■ 個展決算
■個展終わった直後からサボってしまった。まあいいか。
というか終わったんで日常については
はてなダイアリーに戻そうかと思いますが、今回の個展関係でいくらくらい使ったか書いておこうかなと。あんな感じの(わりとメディアアート系、機材たくさん、ケーブル引き倒し、みたいな)個展をあんな感じでやると、どのくらい金がかかるかという参考になるかも。ならんかも。
今回の個展についてはギャラリー料金とDM料金についてはサポートしていただいていますので、おもに作品の制作費と搬入展示の経費を持ち出しで使いました。たぶんレシートが残ってなくて抜けてるのもたくさんありそうですが、とりあえずわかるところでこのくらい。
- Real-Time-Machine for Arcade:120,000円くらい
- 液晶ユニット:45,000円くらい
- ゲーム基板、電源、コンパネ関係:25,000円くらい
- 内部配線、スピーカー類:16,000円くらい
- 合板製テーブル筐体、ペンキ、加工ガラス類:25,000円くらい
- その他もろもろ
- 借り物:ゼビウス基板1枚と電源系1式
- Real-Time-Machine for TVGame:160,000円くらい
- 21型TVモニタレンタル(6台):84000円くらい
- ファミコン、ソフト、電源配線関係:22,000円くらい
- 遅延デバイス基板、IC、ケーブル関係:30,000円くらい
- TV台、ペンキ類:16,000円くらい
- その他もろもろ
- 借り物:ファミコン5台とソフト3本
- PONG-ED:45,000円くらい
- 内蔵PCのHDD,WLANアダプタなど:17,000円くらい
- スピーカー、入力デバイス:20,000円くらい
- プレイ台、ペンキ類:3,000円くらい
- レンタルサーバ:5,000円くらい
- 借り物:プロジェクタ1台(もう1台は自前)
- 搬入・展示経費:50,000円くらい
- 作品・機材運送費:35,000円くらい
- アクリルフレーム、紙など:15,000円くらい
- その他もろもろ
多分大きな抜けはないので、だいたいこのくらいでしょうか。うーん。高い? 安い? 展覧会の経験がある人に聞くと、まあそのくらいはかかるんじゃない、という反応でした(ふつうはギャラリー代も払うので、50万コースらしい)。ガビン先生に聞いたら「そんなもんなんだ。現代美術のひとは300万とか400万とか平気でかけてたよ」と言われた。うへー。
まあ時間がなくて安く上げる方法を探れなかったしムダな買い物も多かったので、どうやってもこんなかかるもんでもないでしょうが、だいたいは必要経費なような。接続ケーブル類が数をそろえるとわりとコストに響くんだなーと思いました。そんな感じで、あんな展示に40万もかけてんの、ぷぷ! と思っていただけると持ち出しした甲斐もあろうというものです。みんなも引越しとかHDDレコーダ買ったりするのやめて個展やるといいよ!
Jul, 10 2005 (Sun)
■ 最終日! イベント! 搬出! エンディング!
■個展最終日。早めに画廊に向かってイベントの準備。「PONG-ED」で使っているプロジェクタを移動して縦画面を2つ並べて同期ゼビウスをプレイできるように。基板用のジョイスティックをEpoxy君に持ってきてもらって接続してみると、なぜだかスタートボタンが使えない。1台づつにつなぐと使えるのにジョイスティックの分配基板をはさむと使えなくなるという異常事態。イベント数分前まで半田ゴテで配線を加えたりしてましたが、なんとか稼動(けっきょくなんか、改造ジョイスティックのとある回路を通ると電圧が下がるかなんかで動かなくなってたようで、回路を短絡して回避したりしたそうです。ちゃんとその場で原因究明&対策したEpoxy君えらい)。
で、イベント。けっきょくゼビウスが死ぬほどうまいゲーマーは見つからず、知り合い筋のゲーマー(というか攻略本のプレイライターというか)のタッチンこと水谷さんをお迎えしてのイベントということになりましたが、水谷さん自身はほとんどゼビウスをプレイしたことがなかったそうで、あまり腕前を見せてもらう展開にはならず残念。演目もいろいろ試してみましたが、イベントとしてはかなーりいまいちな結果だったですかね。わざわざ見に来ていただいた方には申しわけなかったです。ゼビウスで2画面ともエリア3に到達してバキュラ(破壊できずよけるしかない敵キャラ)が出現すると、アクションパズル風味(バイナリィランドみたいな)になるとこはおもしろかったけどね。
- いちおう動画 カメラの位置を調節したりする余裕はぜんぜんなかったですな…
しばらく時間いただいて元に戻して、通常展示。最終日&土曜ということで、ひっきりなしに来場いただけました。人がいないとけっこう美術作品してるんですが、たくさん人がいてゲームの曲がずーっと流れてるとゲーセンみたいになりますな。みんなけっこうほかの人のプレイを見てたりして会場に長くいてくれたのもうれしかったですね。ありがとうございました。
来るのがぎりぎりだったみなさまもなんとか5時までには着いて見てもらえたので、なんとか搬出も押さずに始めることができました。遊びにきてくれた学生のトザワさんとオガワさんもつかまえて手伝ってもらったおかげで6時のギャラリー明け渡し時間も間に合い、トラックに積み込みも終了。同乗して雨のなか自宅に向かい、とりあえず荷物は自分ちにつっこみました。ミッションコンプリート画面がとなりの写真ですな。これなんて倉庫?
■感想も届いてますのでリンクしときます。mixiの日記でいただいてる感想もありますが割愛。
リンク集も作ってみました。
■デジオはもうちょっと続けまーす。
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Jun, 13 2005 (Mon)
■ dotimpact 田中孝太郎[リアル・タイム・マシーン]展
個展の告知です。
dotimpact 田中孝太郎[リアル・タイム・マシーン]展
◎日時:2005年7月4日[月]〜7月9日[土]
12 : 00〜19 : 00[最終日は〜17 : 00]
◎オープニングパーティ:7月4日[月]17 : 30〜
◎会場:表参道画廊+MUSEE F http://omotesando-garo.com/
■「リアルタイム」とはコンピュータが生み出した言葉と言っていいでしょう。すべてがあるがままのはずの現実世界と私たちとの間にコンピュータが介在するとき、物事が起こるタイミングが「リアル」であるかが問われはじめてしまうのです。そして既に「リアルタイム」の世界に生きる私たちにとって、光速度の限界をはじめとした現実の遅延は、むしろ「現実感」を後退させるものになっているのではないでしょうか。まるで、ふいに時間を飛び越えてしまったかのように。
■本展ではコンピュータゲームを題材に、「遅れた現実」を体験できる作品を展示します。「リアルタイム」に慣れてしまった私たちがそれらに抱く違和感が、私たちの「現実感」の輪郭なのです。
ということで、先週くらいにいきなり決まった個展が7月にあります。今回はdotimpact名義ではじめて(にちかく)表立ったことをするので、わりと今までやってきたことの集大成的なものが見られる、…と思います。というかまだできてないです。まだできてないってあと3週間じゃないですか。
という感じですので、緊迫感あふれる(なにせ作品展示すらしたことない人がいきなり画廊で個展ですからね。なんもわかりませんよ)日々を逐次(シャレになる限り)レポートしていこうと思います。
ちなみに上の画像はこれから送るDMなんですが、「海洋堂クロニクル」や海洋堂食玩のパッケージデザインなどをされている
大岡寛典事務所の大岡氏に、縁があってとくべつにお願いして(というか、ダマしたみたいだったですが)デザインしていただきました。プロに頼む仕事としてはありえない条件にもかかわらず遅延などまったくないリアルタイムすぎる対応をしていただいて頭があがらないです。
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Jul, 04 2005 (Mon)
■ 展示終わりました。明日からオープンです。
■(デジオのほうでは話してますが)搬入、展示がひとまず完了しました。かんとか初日から見ていただけます! 初日夜にはオープニングパーティもありますのでどうぞー。
- <上から2枚目>会場はこんな感じです。ちなみにもう一部屋ギャラリーを使わせてもらっていて、作品「PONG-ED」をギャラリーごしに対戦プレイできます。
- <上から3枚目>6台のモニタで動作するスーパーマリオが、1インターづつ遅延してプレイされる作品「リアル・タイム・マシーン・フォー・テレビゲーム」。かなり操作困難。ミスするとミス音が目の前の画面に遠く(というか未来!)から近づいてくる気がして不思議です。
- <下から2枚目>2台のゼビウスを同時にプレイして遊べる「リアル・タイム・マシーン・フォー・アーケード」。アップライトの垂直コンパネが予想以上に操作しにくいですが、2人プレイもできます。
- <一番下>ネットワークを使ったインスタレーション「PONG-ED」。PONGの画面(というかコート)を半分でぶった切って半分づつ別のギャラリー配置しています。ギャラリーは双方ガラス張りで覗けるので、対戦中は相手方のギャラリーを覗きこみながらプレイします。
Apr, 17 2005 (Sun)
■ "dotimpact" 田中孝太郎
- 1975年5月1日生
- プログラマー、インタラクションデザイナー
- ゼロベース株式会社 エンジニア、インタラクションデザイナー
- 女子美術大学短期大学部 非常勤講師
- 東京芸術大学先端芸術表現科 非常勤講師
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Jul, 24 2005 (Sun)
■ 個展 「リアル・タイム・マシーン」(2005) | self exhibition "real-time-machine"(2005)
dotimpact 田中孝太郎[リアル・タイム・マシーン]展
期間:2005年7月4日[月]〜7月9日[土]
会場:表参道画廊+MUSEE F
イベント:オープニングパーティ(2005-07-04)
「リアル・タイム・マシーン・ライブ!」(2005-07-09)
来場数:160人〜(推定200人)
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■ PONG-ED (2005)
- 体験型インスタレーション
- PC、プロジェクター、パドルコントローラ、スピーカ、合板
- 制作協力:江田 由美子
世界最初の商用ビデオゲーム「PONG(ポン)」のルールで、ネットワークを介してとなりのギャラリーの相手と対戦プレイができます。ボールがとなりのギャラリーの画面に移る際、3つの場所の違うサーバ(会場内、東京都内、米国)を中継するため、最初はひとつに重なったボールが遅延によってしだいに離れていきます。
※写真提供:MAEKAWA Takashi, OKI Yoshiya
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