dotimpactによる活動と興味の最新情報
Apr, 01 2006 (Sat)

Make Your Saving Roll

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■個別の利便性よりもそのサービスを使うユーザの(のみならずサービス開発者自身の!)「体験」を重視し、サービスでのユーザの活動がそのサービスそのものの内容や性格をゆるやかに決定づけ、それ自体を成長させていくという、いわゆる「Web2.0」の世界観が、コンピュータゲームと親和性があるのではないか、いやどうかな、ていうかでもそれわりと当たり前じゃない? という指摘が、すでに多くの識者によって指摘されている。


現在のところWeb2.0と呼ばれるものが何を指すのかがはっきりしておらず、はっきりする目処もなく、各人が好きな結論を導けるようにはっきりさせないことが望ましいという雰囲気もあるため、ここでは筆者も断固としてWeb2.0を好きなように解釈するが、そもそもなぜWeb2.0とゲームが同じまな板に載せられがちなのかといえば、そもそもWeb2.0を代表するような各種サービスが、すでに「なんとなくゲームっぽい」からであり、さらにそれはなぜかといえば、単純にコンピュータゲーム直撃世代の若者が特有の軽いノリでサービスをざっくり作って好きな色で塗っているからに他ならない。

いわゆるWeb2.0的サイトの多くが、ムダに名称が凝ってたりとか、ムダにロゴが凝ってたりとか、なんか妙にポップでハイコントラストな色使いであったりとか、ちっこいアイコンとかドット絵が好きそうであったりとか、アニメーションしたりフラッシュしたりスクロールしたりズームしたりしがちなのは、そのためだ。それが好きなのだ。

したがってこの状勢において、よくわかんないけどとりあえずWeb2.0たらんとする者がいるとして、その者がWeb2.0らしくふるまうための方法を導くことができる。ゲームっぽくすればいいのである。これで現状ならばわれわれは「やっぱWeb2.0ってこうでしょ」と言うことができる。とはいえこれも、さほど容易なことではないだろう。ここでいう「ゲームっぽさ」は、これまでコンピュータゲームに親しんできた者の皮膚感覚として共有されているに過ぎないからだ。ともかくわれわれは、ここから出発しなければならない。われわれの考える「ゲームっぽさ」を、Webに実装する必要があるのだ。

なので、ひとつ作ってみた。ご覧のとおりである。ダイスをクリックすると投げることができる。出た目に特に意味はない。GoogleMaps上での使用を想定しているが、やっぱり特に意味はない。

bookmarkletとしての利用も可能にした。以下のスクリプトをアドレスバーで実行するか、新規ブックマークとして登録すれば、任意のサイトでダイスを転がすことができる。そのことの意味するところは自分自身で見つけてほしい。Web2.0がそうであるように。

javascript:(function(){var d=document;var h='http://realtimemachine.sakura.ne.jp/dice/js/';var s=d.createElement('script');s.src=h+'dice.js';d.body.appendChild(s);var s=d.createElement('script');s.src=h+'dicebm.js';d.body.appendChild(s);})();
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Nov, 05 2005 (Sat)

胡口桂子「1円も儲からずにTシャツを作る方法」

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■言うまでもない、のかどうか。この本、つまり「1円も儲からずにTシャツを作る方法―オンラインTシャツショップGbMの伝説」について語る前に、やはりオンラインTシャツショップGbMについて解説しなければならないのかもしれない。

GbMとは、Tシャツ業界に別段縁があったわけでもない漫画家で映像作家のタナカカツキ氏と、編集者でライターでタナカカツキ氏の知人であったコグこと胡口桂子氏が、1999年に突如立ち上げたオンラインTシャツショップであり、原則そのサイトでしか販売されていないオリジナルTシャツのレーベルである。「GbM」とは「Gin bako Money(ギンバコマネー)」を意味し、そのロゴがTシャツのボディにもタグにもでかでかと誇らしげにプリントされているが、その由来はここには書かない。くだらないので。GbMが本業でもないこの7年間の活動でラインナップしたTシャツは実に74種類、そのすべてにタナカカツキの描き下ろしイラストをフィーチャーし、そのすべてに通常では考えられない特殊な加工や多版プリントや刺繍をほどこし、そのすべてに高価な特色後染を含む節操のないほど多彩なボディカラーを配し、そのすべてにわざわざ毎シーズン違うオリジナルタグをぬい込み、そのすべてにいわゆる「こだわりのアーティストTシャツ」と呼ぶにはあまりにも控えめな価格を設定し、さして宣伝も営業もせず、自宅の部屋に在庫のダンボールを積み上げ、オーダーに合わせてTシャツをたたみ、フルカラーのカタログをバレンで折り込み、頼まれてもいないのにノベルティのステッカーを封入し、年が変われば年賀ダイレクトメールを郵送し、なおかつ1円も儲からなかった。それがオンラインTシャツショップGbMだ。そしてこの本、つまり「1円も儲からずにTシャツを作る方法―オンラインTシャツショップGbMの伝説」は、そんなGbMの7年間の活動を追ったネットビジネス書…、ではない。そうではない。ここからはその話だ。

僕の記憶が確かならば、初期のころGbMは「攻め型」のオンラインTシャツショップを自称していたはずだ。GbMは「攻め」なのだと彼らは言っていた。実際のところ僕はGbMの活動をそれほど知っているわけではないんだけども(Tシャツもあんま買ってないし)、この本を読んでGbMはいったい何をどう「攻め」ていたのかが、なんとなくわかってきた。こういうことだ。GbMはオンラインTシャツショップを自称し、事実そうであったにもかかわらず、「まるでTシャツショップではないのかのように」活動してきたのであった。それが彼らの言う「攻め」なわけだ。「1円も儲からない」とは、TシャツショップであるGbMが「まるでTシャツショップではないかのように」活動するための方法のひとつだ。

さて。この本でコレクションを一覧すればわかるとおり、GbMのつくろうとしているTシャツとは、ひとことで言えば「素の」Tシャツ、のようなものだ。なにかばっちりデザインされたカッコイイものとか、見る前からかわいいようなものは目指されていない。むしろ、古着屋のワゴンの底のほうに1枚だけあるような、どこのだれが作ったんだかわからないような、デザインの意図が読めない、でもどこか憎めない、自分がはじめて見つけた感じのするおもしろさを持った、そういったTシャツが目指されている。おそらくそんなオリジナルTシャツをつくろうとしているメーカーは世界で探してもGbMしかいないだろう。だって本来それは、オリジナルTシャツのデザインによって目指せるものではないからだ。GbMが「まるでTシャツショップではないかのように」活動する姿勢は、ここにもあらわれている。

そしてGbMがさらに変わっていることには、Tシャツを「デザイン」しないかわりに、そのTシャツの「ストーリー」を用意するのである。もちろんTシャツに印刷されたキャラクターに設定があるとか、そういうことではない。言ってみればGbMは、自分たちが作ったオリジナルTシャツを古着屋のワゴンに放り込んで、それを底から引っ張り出すわけだ。デザインの意図が読めない、でもどこか憎めない、自分がはじめて見つけた感じのするおもしろさを持った、そういったTシャツを発見したときについぼんやり思い巡らすようなエピソードやストーリーを、GbMはTシャツの「解説」として用意する。この本、つまり「1円も儲からずにTシャツを作る方法―オンラインTシャツショップGbMの伝説」にコグ氏は、74種類すべてのTシャツについてそれを書き下ろしている。この本の内容の大部分をしめる膨大な文章は、GbMのTシャツそのものとは特に関係のない、こういってよければとりとめのない、しかし驚きに満ちわけもなく輝く、自分がはじめて見つけた感じのするおもしろさを持った、夢物語のようなものだ。Tシャツショップの本なのに! 変わっている! と言わざるをえないが、GbMとは、そしてGbMの考えるTシャツとは、つまりそういうものなのだということだろう。

したがって、お分かりと思うが、つまりこの本「1円も儲からずにTシャツを作る方法―オンラインTシャツショップGbMの伝説」は、GbMの7年間の活動を追ったネットビジネス書…、ではなく、「まるでTシャツショップではないかのように」活動を続けてきたオンラインTシャツショップGbMの、最新の活動である。GbMは、だれも目指してないような「素の」Tシャツを、ふつうよりずっと丹念な手間をかけながら、7年間も作り続け、さらにはそれを誰かが見つけたときの74通りの気持ちまでも文章に綴り、いぜん1円も儲からないまま、なぜかそれを本にした。それがGbMというTシャツショップの「攻め」なのだと、彼らは言っている。

GbMの伝説は、おそらくまだ続くのだろう。

at 2005-11-05 02 02。ァ53 / permalink / はてなブックマーク /del.icio.us / MM/Memo
Oct, 06 1998 (Tue)

think-routine #9 「画面」をデザインするのは誰だ?

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初出:1999-05-16


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at 1998-10-06 00 00。ァ00 / permalink / はてなブックマーク /del.icio.us / MM/Memo
Dec, 24 2004 (Fri)

画像くっつきwebブラウザ StickyWeb

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BulletSurfの派生物です。ブラウザ上でもくっつけて、とりこんで、いろんなものをゲットして。


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at 2004-12-24 01 01。ァ44 / permalink / はてなブックマーク /del.icio.us / MM/Memo

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