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テレビが消える

文章: dotimpact
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■土曜日に多摩美情報デザイン学科情報芸術コースの卒業制作展「デザインする情報芸術」を見てきた。横浜の赤レンガ倉庫にて(展示は週末で終わってます)。

僕は工学部卒の人間なので、美大関係の仕事にかかわってはじめてあーそうかと思ったのだけど、卒論ではなく卒業制作をおこなう学校というのは、当然ながら成果物が完成したあとに「卒制展で展示」というフェーズがある。卒論でもいちおう発表というのはあるけど公にやるものじゃないしふつうそれほど大変なものじゃない(と思う)のにくらべると、立体だったり吊りだったり上映だったりインスタレーションだったりと各自まちまちな作品を、設営して搬入して展示して開場して閉場して搬出して撤収するというのは、それはもう途方もなく大変なのだった。美大生にとってはあたりまえのことなのだけど(そして学校もだいぶんはバックアップするのだろうけど)、赤レンガ倉庫みたいな外のおおきなスペースでそこにあわせた展示を計画して、DMやパンフや公式サイトも作って、イベントとして成立させるってのは、素朴にいってたいしたもんだと思う。情報芸術コースってことでメディアアートっぽい作品も多かったんだけど、展示空間も含めるとメディア芸術祭よりも充実してるように見えた、とか言うと怒られるかな。

作品もいろいろ面白かった。string oscllation(映像の手前に張られたワイヤーを弾くと、映像の中のワイヤーの影が波のように揺れるという作品)がシンプルながら映像とワイヤーのテンションのミスマッチ感がお気に入り。processing関係でいろいろお世話になってるTakachinくんの力作千篇書道は前見たときよりかなりバージョンが上がって気持ちよくなっててよかったし(flash版を早く開発してください!)。 IAMTVTUNERINTERFACEとかconあたりを見逃しちゃったのが残念。あと、ライブで見た中ではDJ motumiya(100円ショップで買い集めてきたらしきガラクタをDJブースを仕立てて、曲(自作だそうです)に合わせてエアDJ(スクラッチの音のところでカセットコンロの上に乗せた100均のテレビ回転台をこする、とか)をするというパフォーマンス)がすごかった。パーフェクト。

■んで日曜日は女子美の卒制展も観てきた。こっちは教えてたりするので別の意味で感慨が。やっぱり学校ごとのキャラというのもありますな。アホさでつっぱしっている作品(ひとりで100人のコスプレをして架空のストリートスナップ本をつくった作品とか、テレビのリモコンを操作するとテレビ番組の中に映ってるテレビが消える作品とか!)がまぶしかった。きみらはこんごもKeep It Simple, Stupid! でよろしく。


今日聞いたPodcast


at 2006-03-14 02:51 / permalink
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