※産業プラザ6Fは眺めがよかったです。
■3月12日に大田区産業プラザで行われた「WikiばなVol.4」に参加してきました。WikiとWikiばなというものがどの程度認知されているのかよくわからないんですけども、Wikiというのはおおまかに言うと「いつ誰からも書き換えられるWebページ」というコンセプトとそのためのソフトのことで、「Wikiばな」というのは、このなんでもありのWebコラボレーションツールとどうやってうまくつきあっていくか、Wikiが今後どうなっていくかについて、Wikiっぽく「ざっくばらん」に話し合うというイベントです。
Vol.4である今回は万博イヤーらしく(なのかな)「Wiki博覧会」ということで、各地で発表されている定番/先鋭/変態Wikiエンジンについて、開発者やユーザーみずからにプレゼンテーションしてもらおうというイベントでした。僕は前2回のWikiばなにも参加していて、過去はわりと少人数によるディスカッションが主だったのですが、今回はわりと学会ぽいというか、たくさんのWikiについてみんなで知ろうという会になってましたね。
- ちなみに前々回WikiばなVol.2のポジションペーパーと感想
- 前回WikiばなVol.3のポジションペーパーと感想
Wiki博の各パビリオン紹介
というわけで、各発表についての気の抜けた感想を書いておきます。
Hiki(かずひこさん)
「Rubyの国、松江からやってまいりました!」というツカミからしてばっちり。関西系プレゼン! じつはHikiは書法がなじめなくてあんまり使ってないんですけど、「とにかくアジャイル」というスローガンは素敵。使ってみたくなりました。
PukiWiki(増井さん)
僕がふだん立ち上げるWikiもほとんどPukiWikiだし、「たぶん日本で一番設置されているWiki」というのには納得。でもなぜなんだろう、というとこはちょっと気になりますね。
増井さんの発表はPukiWikiのプレゼンモードを使われていました。
PukiWiki本が夏あたりに出る予定だそうですが「まだ1ページも書いてません」とのこと。それはまずWikiを立ち上げるとこからでしょう。
FreeStyleWiki(たけぞうさん)
FSWikiはPDF出力に興味があって導入しようとしたんですが、重すぎてサーバで動かなくて断念したままでした。PDF出力機能ってもうちょっと注目されてもいいような気がするんですが(出版用の草稿にwikiを使う、という話も多いみたいだし)、どうなんでしょうね。
MoinMoin(とくひろさん)
とくひろさんもMoinMoinのページでプレゼンしてたのかな?
NOTA(洛西さん)
NOTAすごくオモシロそう。タブレットPCで使ってみようかなと。
wema2(kanさん)
wema2のバージョンアップぶりにはかなりどよめきがおきていました。インクリメンタルに付箋が絞り込まれる機能はかなりいい。
付箋の動きを録画するプラグインとかどうかなーと思いました。
ContentEditableWiki(たつをさん)
前回Wikiばなでも発表されていたWYSIWIGWikiがバージョンアップされていました。リンクははてな方式というか、ページ名のオートリンクで実現。なんとなくこのへんはもうちょっとシステムにあった仕組みが模索できそうな気が。
ThreadWiki(久末さん)
名前空間とツリービューが特徴のスレウィキ。ツリービューでページの移動や順序変えがドラッグ&ドロップでできたりすると、ほかにはない使いかたがでてきそうなんですがどうでしょうか。
RandomNote(ninjinさん)
ninjinさんのプレゼンのフリースタイルぶり!
個人用のWiki風ツールには興味あるので、RandomNoteの次の展開も見てみたいです。
MirrorMan(malaさん)
今もっともとんがったWikiエンジンMirrorManは、人間の思考のミラーリングのためのインターフェイスを目指しているとのこと。最終目標だという「MirrorMan上でのリアルタイムリモートペアプロによるMirrorMan開発」というのは、最近聞いた中で最大級の野望に聞こえました。
malaさんもMirrorManのプレゼンモードでプレゼンしてました。
懇親会でmalaさんがどうやってjavascriptの開発やらデバッグをしてるのか聞こうと思ってたんですが、お話できなくて残念でした。
Clockworks(たろうさん)
Wikiというか、cgiベースのS式インタプリタ。かっこいいかも。
qwikWeb(etoさん)
MLとwikiの連携が主ながら、いろんな機能をプラグインで節操なくとりいれていくとのこと。ビデオ編集プラグインはかなり便利そう。
mp3もカット編集したいなーとetoさんに言ったら「じゃあそれは作ってもらうということで」と言われました。えー!
qwikWebにもプレゼンモードがあるそうで、発表に使っていました。
という感じ。プレゼンモードがあって実際にそれで発表している方が目立ってた印象で、まあWikiのイベントだからというのもあるんでしょうけど、PowerPointのスライドのフォーマットとWikiページのフォーマットってかなり近いしプレゼン資料の公開のことなんか考えても全部Wikiでできるってのはたしかにかなり魅力的だなーと思いました。こんどやってみよう。
あとはやっぱりjavascriptによるダイナミックな機能かな。 Wikiを使ってると、いくつかのページを参照しながら新しいページが書きたいみたいなことがわりとあるので、wemaみたいに新規作成ページに既存ページがポップアップしてくれたり、逆に付箋にメモ書きした内容でそのまま新規ページを作ってくれたりすると便利そう。あと
TiddlyWiki みたいに今あるページを順序立てて並べて新しいビューをつくるみたいな機能もなんか可能性がありそうな気がしてます。
■参加できないかなと思ってた懇親会もキャンセルに滑り込んで参加できました。これがまた面白かったんですがそれはまたあとから書きますね。
■ああそうだ、
Calki もよろしく!