Shibuya.js Technical Talk #1に行ってきた
■「
10年。 渋谷がJavaScript の真の実力を発見するのに要した時間である。」
とかはともかく。ついに立ち上がった国内のJavaScriptプログラマコミュニティ「
Shibuya.js」の記念すべき第1回テクニカルトークを聴いてきました。会場は渋谷ではなくお茶の水のデジタルハリウッド東京本校のホール。
- Shibuya.js Technical Talk #1
- デジハリ東京本校(御茶ノ水)
JavaScriptには自分自身かなり関心が大きいうえ、ふだんあまりこういった技術系イベントに参加してないこともあって、どの発表も楽しくて勉強になりました。すばらしい。発表内容やレポートがすでに各所にあがっていますので、とくに印象に残ったところだけ書いておきます。
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えとこういちろう(Rubyist)さんの発表「
最後に生き残るのはJavaScriptかもな」。JavaScriptは「ブラウザ戦争最大の被害者」であった、という言いかたが印象に残りました。というか、「ブラウザ戦争」って言葉がもう歴史的に響くなーと思った。ブラウザを制すればネットを制することができる、なんてもうだれも考えてないよね。96年にJavaScriptが立ち上がったころのライバルだったJavaアプレットとmacromediaのshockwaveは、実際のところベンダの戦略の失敗で自滅したに等しいわけで、JavaScriptとしてはゲリラ的に潜伏してたら戦争が終わっていたみたいな感じなのかな。
発表のあとちょっとetoさんと話す機会がありましたが、時間が足りなかったけど今回の発表のストーリーにはもうちょっと先があって、サーバ側の関数型言語がクライアントのプログラムを生成したりするのがいちばん未来なんじゃないか、なんて話が出てました。あと「プロフィールのツンデレは誰に言ってるんです?」と聞いたら、んなヤボなこと聞くなよという顔で「JavaScriptが生き残るかもな、とか話してるけど本心はRubyにデレだよという意味」とのこと。ほんとは言ってみたかっただけだそうです。
あと「JavaScriptは爽快感がない」という話をされてて、個人的にはそうかなーと思いました。たしかにいわゆるLL的な快適さはないのかもしれないけど、webベースで何かをつくるときの手軽さはかなりのものだと思うんですが。
id:amachangさんのコードの書き方の違いによるパフォーマンス調査(驚愕の内容。ぜひwebにも公開してください!)や
ma.laさんのJavaScript最速開発環境「
Agile Web Development with Moeditor」、
id:secondlifeさんの「
RJS Template,Jemplate」あたりの話も非常に参考になりました。とくに最近はRailsを触ることが多いのでRJSやJempleteは即座に検討したい。あとamachangさんの「IT戦記」を読んでていつも「そんなにsetIntervalを使いまくるサービスっていったいどんなんなんだろう?」って思うんで
散財.comを使ってみなければ。
それからライトニングトークでは今回のトリだったid:youpy(リンクしませんが)さんの「ブラクラの歴史」のトーク、ていうかライブ、っていうかビデオ。が白眉だったー。はらはらしました。そっかー、グリモンを使えば
FragmentalStormがブラウザでできるのだな(そしてブラウザを落とせる)。
などなど。懇親会も押しかけ参加させてもらえておもしろかった。「次回はたぶん、梅雨が明けるころかな…」なんて聞きましたので、楽しみに待ってます。